超心理学とは



超心理学(ちょうしんりがく)は、テレパシー、予知、透視、念力などのいわゆる超能力や超常現象の仕組みを、主に行動科学の手法を用いて研究する「科学」である。しかしその評価には幅があり、科学と認められるという者、科学的なものとしては認めるが心理学ではないとする者、疑似科学に過ぎないとする者など、様々である。

研究対象は超自然的なものであるが、方法論は完全に実験心理学の規範に準拠する。被験者の割付けやデータの統計学検定といった研究計画については通常の実験心理学よりもかなり厳密に行われており、追試も可能であるとされる。ただし実際には、研究対象となるべき現象(超感覚的知覚能力など)が実際に存在するかどうかという、最も基本的な部分で合意がなされていない。さらに、被験者の主観的な心的状態によって実験結果は左右されるとする仮説や、超能力を検証する実験に立ち会う試験者が超能力を信じていない場合は超能力が発動しないという仮説(山羊・羊効果)までもが存在するが、これに従った場合には原理的に実証が困難であり、この仮説は反証可能性の点で危ういもので疑似科学となっている恐れがある。

歴史的にはジェームズ、フロイト、ユング、アイゼンクといった、心理学を語る上で欠かせない多くの心理学者も何らかの形で超心理学に関わることもあったが、現在ではこれを心理学と認めない心理学者も多い。

日本では、広い意味の超心理学が「サイ科学」と呼ばれることがあるが、サイ科学はオカルト的な要素を多分に含んでおり、超心理学とは分けて考えるべきとする見解もある。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』